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パラダイスの夕暮れ
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アキ・カウリスマキ監督作品「パラダイスの夕暮れ」
1986年の作品。

カウリスマキ週間が始まり、まずはパラダイスの夕暮れをみてきましたよ。
お馴染みのマッティ・ペロンパーとカティ・オウティネンのダブル主演。カティ・オウティネンは最新作にも出ているわけだけれども、20年前と今と見た目がほとんどかわっていない。というか今の方が若い気さえする。

この映画は労働者三部作の一作目とされていて、主人公はゴミ収集業をしているニカンデル、いっしょに独立を考えていたパートナーの先輩は突然死してしまい、腹いせに泥酔したらいつのまにか留置所へ、同部屋で知り合った失業者を新たなパートナーにして働いている。ある日出会ったスーパーのレジをするイロナに恋をするが思ったように事は運ばない。イロナはクビになり金を盗み、ニカンデルといっしょに逃亡しようとするが2人の関係はなかなか上手くいかず・・・といった話。

この話はそんなに暗くなかった!まずニカンデルはずっと職を失うことが無い。主役が失業したり仕事が上手くいかないのが定番のカウリスマキの作品で、彼はずっとちゃんとゴミ収集をしていて、それだけでなんだか明るい部類に入ってしまう。2人の恋の進行は色々唐突であったり非常にユーモラスだ。そして素晴らしいのが留置所で出会った友人で、最初はやんちゃなやつなんだろうな、こいつによって真面目なニカンデルは色々振り回されるんだろうなあ、なんて思ったけれど、相当いいやつで、彼の存在がこの映画を暖かいものにしているなあと思った。いつものカウリスマキの作品通り寂しげな感じのショットばかりなのだけれど、監督のユーモアのセンスは最高で、この映画の場合ニカンデルが良く足を運んでいるもくもくとビンゴをする場所(そこにデートにさそって愛想をつかされる)や彼が通っている英会話の学校?みたいな場所がシュールすぎて笑える。おもしろかった、しかしいつものことだけど、登場人物がみんな煙草を吸い過ぎだ。★★★★


映画の前は渋谷でnagura氏とアジア風のオープンカフェみたいな場所でフジロック会議。駐車券についてや日程や交通手段やテントについてチェックした。今日はとても暑い日だったので、おいしいビールを飲みながら。チンタオ、バーバーバー、プーケットを飲む。なんだか中国旅行を思い出すなあ、アモイ辺りはまた行きたい。ユーロスペースの上のシネマヴェーラではトリュフォー特集も始まっていて、こちらは二本立て。一度は行ってみたいなあ。ちなみにユーロスペースではケン・ローチ特集もある模様。これから一週間で予定ではカウリスマキを9本くらい観るつもりなんだけれど、相当な予算がいる。DVDボックス買った方がいいのでは?なんてことも考えたが、こうして劇場で観る体験はやはりすばらしいよね。

夜は2週間ぶりに居酒屋でバイト。もうメインは六本木のバイトになっているので月に3回くらいしかやっていない。バイトをやる回数より、バイトの人に誘われて、週末の深夜に飲んでいる回数の方が多いのではないだろうか、わらわら→カラオケコースで。今夜ももちろん飲んだ。珍しく店で、店の酒を飲む。霧島、富乃宝山、角玉、一粒の麦。4時帰宅。明日は渋谷に行って映画三昧の予定だけれど、こなせるか不安になってきた。4本観る予定だけれど、2本は観たい。
by mooonriders | 2007-06-24 04:16 | movie
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