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すべてが狂ってる
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全く金が持たないのでニカさんのライブを諦める。慰めに先輩に週末のショコラ&アキトのライブに誘われる。迷っている。金はないが家に帰って2時間くらいの映画を観て風呂に入って飯を食うくらいの余裕はある。方や同居人はそんな余裕は全くない生活をしている。時間があるって幸せだな、でも月初めの週末にちょっとオールしただけで、もう残高の底が見え始めるのも苦しいな。ま、いっか。
で、今日は22時頃には帰宅したので同居人が帰ってくるまでの3時間くらいの間映画観たりとのんびりしていた。映画ってやっぱいいね。

鈴木清順監督作品「すべては狂ってる」
1960年/日活
■監督:鈴木清順/原作:一条明/脚本:星川清司/撮影:萩原泉/美術:千葉一彦/音楽:三保敬太郎、前田憲男 ■出演:川地民夫、禰津良子、奈良岡朋子、守屋徹、吉永小百合、芦田伸介

この映画はたまらん。やっぱ鈴木清順は圧倒的に60年代がいいな。舞台は戦後の雑多な都会、主人公は高校生。演じるのは川地民夫。清順の映画ではいつも無気味な癖のある役で鳴らしている。父は戦争で死んで、母と自分を養ってくれる男がいるのだが、次郎ははそいつを激しく憎んでいる、そこから暴走、男は次郎と和解したがってるのだが、次郎は男を半殺しにして車ぱくって警察に追われてかけおちした娘と共に事故死って。他の高校生もなんだかノリがよすぎて狂っている。妊娠→中絶の同棲カップルもなんだか変だ。すべて若さの成せる業か。こう書くと重い映画に思われそうだが、そうではない。むしろ軽いしかっこいい。こうやって狂人に憧れる俺もちょっと危ないな。泥酔時の勢いに注意。ヌーヴェルヴァーグと言われているから比べてみると、最後のカーチェイスとか音楽とかフランス映画そっくりと言えなくもない。そんな映画に吉永小百合が新人で出ている。ちょい役だけれど、すごくかわいらしい。かわいいのに切れ味するどい視線を持ってるしな。もっとかわいらいしのが中絶してしまう娘で、もっと上が次郎といっしょに死ぬ禰津良子さんだ。この人は俳優ではなくて本業モデルらしいけれど、とにかく60年代の鈴木清順の映画に出てくる女の子ってほとんどかわいい気がするのは気のせいではないだろう。この女性も清順監督のお気に入りだったって解説に書いてあった。ということは、前も書いた気がするが監督と俺は同じ系統の女性が好きってことだな。髪がもさもさしてて色白で眼がくりくりしてる感じ。だから俺は監督の60年代の映画が好きってことか。納得。なんだか結局女の子の話に落ち着いたがいつものことか。★★★★
by mooonriders | 2007-11-07 01:05 | movie
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