河瀬直美監督作品「萌の朱雀」 マイスパレードのライブの前にシネマアンジェリカで萌の朱雀を観た。本当は今日火垂を観たかったけど二日酔いでだるい・・・土日しか行けないから一週間の公開なのでもう観れないな。お金もない。フリーター生活はお金との闘いだ。新卒の人の給料の半分?くらいですべてやってかなければならない。今日で定期がきれるので更新しないといけないのだが、20000円以上もする。これを支払うと残り数千円になってしまうな。早く25日になれ!そういうわけで最近飲み屋やTSUTAYAも支出削減のためめっきりご無沙汰なのだった。まあライブにはいくしCDも買うけどね。 奈良県西吉野村。林業低迷で過疎化が進むこの村で、田原孝三(國村隼)一家も代々林業で生計を立てていた。そこに、鉄道を通すためのトンネル工事計画が持ち上がる。鉄道に対する人々の想いは切実で、孝三自身も自らの夢をかけてトンネル開通作業に携わる。 孝三の母・幸子(和泉幸子)、妻の泰代(神村泰代)、姉の残していった子供・栄介(向平和文)、そして愛娘みちる(山口沙弥加)に囲まれた、つつましやかながら幸せな生活は静かに過ぎていった。しかし、工事は中断され、トンネルは無惨な姿で取り残される。 15年後、孝三は働く気力を失い、一家の生計は、栄介(柴田浩太郎)の収入に頼らざるを得ない。みちる(尾野真千子)は“えいちゃん”と兄のように慕ってきた栄介にほのかな恋心を抱き、栄介は泰代に“母”を重ねて想いをよせる。ある日、孝三は愛用の8ミリカメラを持って出かけたまま帰らぬ人となった。そして一家はそれぞれの哀しみと想いを秘めたままこの地を離れ、それぞれの“生”に向き合いはじめる...。 (河瀬直美ホームページより) こうして後からストーリーを呼んで、あーそうだったのか。と感じる点が今回多かった。舞台は奈良の山奥で標高も500m以上あるようなところらしい。もののけ姫でアシタが岩場で朝起きて犬といっしょに眺める山のようだ。とても美しく、どこかでみた景色だぞ、と考えたらネパールのシルバリ村にちょっと雰囲気が似ていることに気付いた。緑の量が全然違うけど山の感じがね。古い木造家屋の居間から見える風景が本当に壮大で素晴らしい。建築の道に進んだみなさんはこういう家を僕につくってください!といった感じである。あと屋根の上で星を眺めることができるような家がいいね。 そこで家族が仲良く暮らしているのだが、当初栄介とみちるは兄妹かと思っていたりと家族構成がうまく掴めなかった。また、村の大人たちが鉄道について話しているのは分かるが、それを村人が望んでいるのかいないのかとか、中止になってしまったこととかを掴めなかったので理解が遅れた。さらに途中で舞台は15年後になるのだが、ここも最初気付かず、「あれ小さい子供たちはどこにいった?」なんてのんきな事を考えながら観ていた。大人を演じる役者は変わらず、栄介とみちるだけ役者が変わったのでわかり辛かったのだ。でもこういう多くを語らず映画は大好きで、今回たまたま僕がまぬけだったので色々気付かなかったということである。 家族それぞれが思いを抱えはじめ、結果的には別々の地で暮らしてゆくことを選択するまでの流れを静かに丁寧に描く。断片的に印象的なシーンが残っていて、沙羅双樹の時のような眩しいほどの大雨だったり、蝉の抜け殻だったり、屋根の上に登るシーンだったりだ。 でも最高に美しく、映画のストーリーの中でもキーになっているのが鉄道が中止になり残ってしまったトンネルの中を歩くシーン。トンネルは3度出てきて、まだ中止になる前の時代に小さい頃の栄介とみちるが孝三に連れられて歩くとこ、死を覚悟した孝三がトンネルにやってくるとこ、栄介がトンネルを突っ走るとこ。栄介と孝三の思いがトンネルを舞台に描かれています。 そして吊り橋のシーン。ここは山の家から学校や職場に向かうときに通る吊り橋で、栄介は毎朝みちるをバイクの後ろにのっけて走ったり、帰りものっけたり、仕事帰りの泰代をのっけたりしてるシーンとしてよく登場する。ここではみちるが思っている淡い恋心が吊り橋を舞台に展開されます。 トンネルの先の光だったり壮大な山にかかる吊り橋だったりは絵的にも最高によくてとても印象に残っている。あとは子役時代の栄介とみちるのたたずまいは本当にかわいらしくて素晴らしいと思った。実際に山に住んでいる方の肖像画的なショットもたくさんでてきて監督のドキュメンタリースタイルや奈良に対する思い入れみたいなものも伝わります。もう一度みてもっと理解したい!殯の森はいよいよ来週ですね。 ★★★★ 先日取り上げた岩井俊二特集の投票途中経過。結果が出たようです。 途中経過がこうで、 第1位…スワロウテイル 第2位…リリイ・シュシュのすべて 第3位…花とアリス 第4位…PiCNiC 第5位…Love Letter 俺の希望がこうで、 第1位…FRIED DRAGON FISH 第2位…PiCNiC 第3位…リリイ・シュシュのすべて 第4位…打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか? 第5位…四月物語 結果がこう。 第1位…花とアリス 第2位…Love Letter 第3位…リリイ・シュシュのすべて 第4位…スワロウテイル 第5位…FRIED DRAGON FISH まさに望んだのと正反対の結果に! ショックは隠せない、FRIED DRAGON FISHは5位で上映されないし、PiCNiCなんて7位に下がってしまった。打ち上げ花火は6位。岩井俊二は60分くらいの中編とでも呼ぶべき作品がいいし、合っていると思うのだけれど、それらがすべて圏外になってしまったよ。
by mooonriders
| 2007-06-17 18:16
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